小松会長メッセージ(新任のご挨拶)

 

はじめに

城北会会員、戸山高校の在校生、保護者、校長先生はじめ各教職員の皆様にご挨拶申し上げます。この度、「コロナ」禍を含む大変な時期をおまとめ頂いて来た岡本和夫前会長の後を引き継ぐことになりました。心してお役目に当たりたいと存じます。

自己紹介を致しますと、戸山(都立高校群制度下)から早稲田大学を経、文部科学省での教育、生涯学習や文化、スポーツ、研究活動の条件整備、地域開発や国際交流の仕事等の後、昨年末までコスタリカで日本大使館をお預かりして外交に従事しました。

戸山に、畏敬する友人・知己、先生達と出会い、勉強や考え事に親しみ行き悩み、将来生活の前提となる色々な意味での『知の探究』の場を得ること、その貴重さと幸運を思い返します。

 

同窓会「城北会」の活動のこと

学校の発祥に由来した名のこの会の基本規則(定款)を見ると、目的が大きく二つあります。一つは、卒業後の再会や出会いを通じて、長くそれぞれの人の元気への一助とできる場作りです。このため、学年を超える懇親総会や学年毎のホームカミングデー、会誌の編集発行等の事業が行われています。もう一つは、母校の条件整備のお手伝いです。学校の環境や学習活動の充実への各種後押しの事業が行われます。卒業生が旧交を温めて原点の思いを清新にする集まりというところから、四中・戸山のご縁が、「今」そして「これから」に活かされる活動をしていることになります。

併せて、卒業生による関連の公益目的別の財団法人として、現役生徒への学資の支援を行う「深井奨学財団」と関係教育施設(栃木県にある那須寮)のお世話をする「校友会」(東京都立戸山高等学校校友会)の二つがあり、三者お互いの特性に沿って活動しつつ、協力し合っています。

 

参加及び会費や寄付との関係

より若い(より多忙な)社会人世代の参加はとりわけ課題で、工夫を重ねたいところです。また、非営利法人の城北会は、どうしても会費納入やご寄附をお願いする必要があるので、その面にも触れますと、収入はしっかり諸事業に当てられ、運営の合理化努力も行われている一方、一部の方々の自主負担に相当頼る活動実態もあります。自ら省みると確かに、会費の額のつつましさは理解できても、一種の煩わしさや距離を感じる時期もあり、自動口座振替の制度ができた時は安堵しましたが、考えれば、オンライン手続、会誌への説明・用紙折込等の努力自体も地道な自主作業と連動しています。世のお付き合いの形やニーズの変化への対応は進めつつ、改めて皆様のご関心に率直に訴える必要も感じられます。まだの方はこの際、どうか是非積極的にご一考頂ければと存じます。

 

おわりに

私達の在校時も含め、案外知られぬ所で営々と母校・同窓の支えの任にある城北会のこと、皆様のお力を得て「ポストコロナ」時代のよき活動へ。至りませんが何卒よろしくお願い申し上げます。 

 

一般社団法人城北会会長 小松 親次郎(昭50)